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2017.04.01

PBS-3(出雲大社庁の舎)

 PBS-3【出雲大社庁の舎】

今回の戯漫劇詩は、好きな建物シリーズ【出雲大社庁の舎(しょうのや)】のエレベーションカット・パソコンスケッチ。

 

出雲大社庁の舎は<か・かた・かたち>の三段階方法論で、世界的にも名高い菊竹清訓先生の代表作の1つであり、1963年に宝物殿と社務所に相当する建物として誕生した。 2本の棟柱にスパン40メートルのプレストレスト・コンクリートのI型梁を2本架け、これにプレキャストコンクリートの方立を寄せ掛けて、横桟を渡して構成されている。 この独創的な構成は、出雲地方独特の刈り取った稲束を架け干しにする<はでば>をモチーフにしたとされるこの形状は、周りの自然環境や既存の社殿ともうまく溶け合い<かたち>の調和を生み出した、日本が世界に誇る革命的社殿として、今でも称賛され続けています。 又、細部にいたるので<こだわり>が施された壁・パネルをはじめ、外構庭園についても美術家との協力に成功し、伝統的な神社建築とコンクリート造の異色の建物を、巧みに調和せしめた設計者の手腕を示す匠技の庁の舎を、ただすばらし~~~と見入ってしまうばかりです。
 
PS:細部のこだわりの1つとして、PC方立から渡る横桟のボルト頭群には、出雲大社の神紋<二重亀甲剣花菱>が埋め込まれている。(右の写真:現地にて撮影)
by:GAMUTO

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