2017.12.29
PBS-4(織陣Ⅰ)
PBS-4【織陣Ⅰ】
今回の戯漫劇詩は、好きな建物シリーズ【織陣Ⅰ】のエレベーションカット・パソコンスケッチ。
応仁の乱で山名宗全が西軍の総大将として陣を構えた所以から知られる、京都は西陣の地に強烈なインパクトを持った建物が現れた、その名は織陣Ⅰ。
間口7間(約13m)奥行33間(約60m)という奥深いうなぎの寝床のほぼ3分の1にあたる東端を、老舗帯問屋の本社社屋に当てるとして、増築計画の一期工事として竣工した。 羽織をモチーフとしたとされる建物のファサードは、赤御影石の重厚な中に金属を加えた壁面一体で構成され、中央の玄関からなるわずかな開口部に、豊かな内部空間を見る事が出来る暗示性が感じられる。 又、この建物を知る上では、計画段階でのクライアントからの条件として「建物の使用方法は建築の完成後に決定する」と言う抽象的難題を前にして、かろうじて姿を見せる事になったと言う経緯から、クライアントの揺るぎ無い信頼性が導き出したこの建物に、途轍もない奥の深さとこだわりを見る事が出来る。 ムム・・・汗!!
PS:織陣Ⅰは、何度となく見学に行っていますが、実際に見るとやはり凄いですよ!!
by:GAMUTO
2017.12.13
試掘調査を実施しました。
建設地が埋蔵文化財包蔵地のため、埋蔵文化財の試掘調査を行いました。
調査中は「どうか、出ませんように」と念じてしまいます。
(埋蔵文化財が出土すると、その出土した高さや基礎形状等によりますが本発掘調査なります。
その場合調査が終わるまでは建物の工事が出来ません。また調査費用の負担も発生する場合があります。)
掘るに連れて土の色が変わっていきます。
ある深さで土器らあしき破片が出土してきました。でちゃったか・・・
これからが私たちの仕事です。
調査結果をもとに
本発掘調査を行い構想通りの断面計画でするのか、
アプローチ方法等は変わりますが予定基礎深さや位置を変更し、
文化財出土深さまでに掘削を納め文化財を保護、本掘を避けるのか。
今後、最良の方法をオーナーとの打合せをしていきます。
ちなみに後で教えてもらったのですが
弥生時代の土器の破片とのことでした・・・