2019.09.02
TATTOO
PBS-7【TATTOO】(PocketBookSketch)
今回のPBSは、TATTOO(1989年)のエレベーション手描スケッチ。
北海道札幌の繁華街の中心、オフィスビルが立ち並ぶわずかな隙間に、凄まじい建物があった。
その名はTATTOO(タトゥー)。
間口が約5mしかない、物理的な許容範囲を超えるまでに切り詰められた敷地。
施術を垂直方向に展開した、通常建築の二倍もの階高を有する地上5階建てのプロポーションに、二基の光塔が垂直に備わっている。
都心の中で、わずかに裂開したクレパスへの挑戦の中で生まれたこの特異な提案に、クライアントの信念と野心は、計算できない豊かさを見たに違いない。
まさに、都会の隙間に刻み込まれた魔術の痕跡だ。
PS:二基の光塔の硝子にプリントされた花蔦模様から、TATTOO(タトゥー)と命名された。