2022.07.19
自由学園明日館
自由学園明日館は池袋駅近くの閑静な住宅街の中にあります。
1921年、帝国ホテルの設計のために来日していたフランク・ロイド・ライトに羽仁夫妻が設計を依頼しました。1921年1月からライトやその弟子の遠藤新によって設計が着手されました。ライトが設計をしたのは中央棟と西教室棟で、残りの東教室棟と講堂は遠藤新の設計です。2021年4月に見学した写真です。普段、土日祝は、結婚式などのイベントで貸し切りになりますが、新型コロナの影響のためか多くのイベントが自粛されており予約なしで見学することができました。
平等院鳳凰堂をモチーフにデザインされた中央棟。
前庭に臨むホールの窓です。限られた工費のなかでライトの工夫がみられます。高価なステンドグラスではなく、木製の窓枠を幾何学的にデザインして工費を抑えています。
六角形の背に水平のスリットの六角椅子。ライトもしくは遠藤新がデザインしたと考えられています。六角形の建物には、六角形を基調としたデザインの家具。ライトの企みが感じられます。
遠藤新の設計した講堂です。