2016.04.24
PBS-2(CASA・MILA)
PBS-2 CASA・MILA(PocketBookSketch)
今回の戯漫劇詩は、好きな建物シリーズ【カサ・ミラ】のエレベーションカット・手描スケッチ。
アントニオ・ガウディの二つのアパートその1-カサ・ミラ。
一般に<ラ・ペドレラ=四角>としてしられるこの建物は、アントニオ・ガウディが設計した最後にして且つ、紛らう事もなく最も重要な住宅となっています。
外観の波打つ曲線は地中海をイメージして作られ、バルコニーは鉄と言う素材を使いながら、まるで波に漂う海藻の様な、柔らかい造形が生みだされ、ラスキンの使徒ジョン・グレディは「ガウディはバルセロナの町のまっただ中に海を造った」と言葉に託しています。
屋根には船蔵口、屋上には陶板に被われた独特形状の煙突群などから、抽象彫刻美術への志向を読み取る識者もあり、ガルガリョとフリオ・ゴンザレス二人の世界的な彫刻家の作品と共に、バルセロナの現代芸術に対して最も興味深く、真正な寄与となっている事からして見ても、建築超芸術作品として強烈な存在感を世界に発信している事は、言うまでも無く誰もが確信している事だと思います。
1984年、アントニオ・ガウディの作品群の1つとして世界遺産に登録されました。
PS:カサ・ミラは、芸術的且つ歴史的な建築物ですが、何よりもまずは人間が使う物だとして考えられた建物で、用途は悪までも共同住宅(アパート)ですから・・・・賃貸契約をして住んでいた人が、うらやましく思ったりもますが・・・・家賃っていったいどれくらいだったんでしょうかねー?
by:GAMUTO