2020.12.21
冬場の住空間での危険性
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
12月半ばになり寒さもより一層増してきて、
それに比例して新型コロナウイルスの感染者数も増えてきています。
感染しないようにするためにも外出を控え自宅で過ごす時間が
増えてきていると思いますが、自宅でも気を付けないといけないのが
この時期になるとよく耳にする「ヒートショック」です。
皆さんご存じだと思われますが、ヒートショックとは温度の
急激な変化によって血圧の急激な変動が起こり、めまいや気を失う、
また心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こすといわれています。
それが住空間の浴室や脱衣所、トイレで起こりやすく、年間の死亡者数が
約2万人もいるそうです。これは年間の交通事故死亡者数よりもはるかに
多い数字で、自宅と外のどちらが安全なのかと聞かれると考えさせられます。
ヒートショックを防ぐには住空間の温度差を小さくすることが重要ですので、
断熱性や気密性に優れた建築設備を取り入れていくのが第一なのかと思います。
特に高齢者に起こりやすいので、身近に高齢者がいる方は改めて気にしてみては
いかがでしょうか。
2020.12.07
ロンシャンの礼拝堂
PBS-9【ロンシャンの礼拝堂】(PocketBookSketch)
今回のPBSは、ロンシャンの礼拝堂内陣イメージ手描スケッチ。
ロンシャンの礼拝堂は、1950年に巨匠建築家ル・コルビュジエにより設計され1954年に竣工した。
ル・コルビュジエの造形感は、直角と正方形の秩序の世界を極め、更に感情のおもむくままの絵画の世界を過した中で、自由曲線の中にも直角と正方形を見出せる世界を確実なものとした。丁度その頃にロンシャン礼拝堂への解答が始められた。丘稜線上に垂直線と斜線で始まった世界は、垂直線は光と色を呼び込む塔なり、斜線は蟹の甲羅にヒントを得た二重曲線のそりを持った屋根になり、宇宙船の様な実態に落ち着いた。 一番表に設置された内陣への厚い外壁面には、モジュールにのっとっていながらも、まるででたらめに付けた様な深い窓や細い裂け目などの開口が設けられた。そして内陣には、その開口を通じて内外が一体となった光と陰の比例効果により、神秘的で理論を越えた新次元の空間が誕生した。この自由奔放は設計を眺めるに至っては草書に似ているとも評されている。PS:芸の世界とは、堅くはあっても真から出発し、ひとつひとつを確実に極めながら年期を入れてやっと到達する事が出来るか出来ないかのものだと・・・途方もない奥の深さを感じてしまいます。
by:夢画人